不整脈、虚血分野などの高度管理医療機器販売
ディーブイエックス株式会社

経営情報

TOPメッセージ

代表取締役社長 柴﨑 浩
Q第38期の業績について総括をお願いします。
A 医療機器業界においては、物価の高騰や賃金の上昇といった経済社会情勢が医療機関の経営環境や人材確保にも大きな影響を与えており、医療現場における業務効率化の促進、質の高い効率的・効果的な医療提供体制の構築が求められております。
このような情勢のもと、当社では、持続可能な医療環境の整備の一翼を担うべく、医療機関のニーズを捉えた 最適な商品やサービスの提案に努め、医療の安全、安心のために安定して商品を供給し続けることを使命とし企業活動を行ってまいりました。
これらの結果、当事業年度の売上高は458億5千1百万円(前期比3.4%減)、営業利益6億5千3百万円(同51.3%減)、経常利益6億6千2百万円(同51.0%減)、当期純利益1億7千2百万円(同81.5%減)となりました。
Q 不整脈事業の市場の見通しと事業戦略についてお話しください。
A 一部の主要な取引先施設の商流の喪失および、2024年6月の特定保険医療材料の保険償還価格算定基準の改定が行われたことから、売上の回復と粗利率の低下への対応が必要と認識しております。
 当社としては、商圏の拡大に加えて高利益率商品の販売拡大、インセンティブ契約・一括買取り契約の拡大を推進することでこれらに対処してまいります。
Q虚血事業の市場の見通しと事業戦略についてお話しください。
A エキシマレーザー事業の総販売元としての取り扱い終了の影響を受け減収・減益となりました。
新たな総代理店事業の構築を進めるとともに、前期に本格的な販売を開始したRAQUOS事業(自社企画商品)の拡販に注力してまいります。
Qその他事業の市場の見通しや事業戦略についてお話しください。
A 新たに参入した診療科目は当社にとって伸びしろが大きく、TAVI(経カテーテル的大動脈弁置換術)関連が好調であるほか、脳・腹部領域の売上も拡大しています。
単回使用医療機器SUDの再製造を目的とする回収事業への取り組みも行っており、その他事業は今後も継続的な拡大を見込んでいます。
Q中期経営計画のローリングについて教えてください。
A 2024年5月15日に「中期経営計画のローリングに関するお知らせ」を開示しました。  現下の業績推移および競争環境の変化を踏まえ、財務数値の計画を見直したものです。中長期戦略の骨子に変更はなく、
1. 利益率、生産性向上
2. 地域的依存度低減
3. 強靭な事業ポートフォリオ
4. 新たな成長基盤の強化(市場)
5. 成長基盤の強化(組織)
を掲げています。中期経営計画は当社の持続的成長のための羅針盤であり、策定した各施策を着実に実行することで企業価値を高めてまいります。
Q株主の皆様へメッセージをお願いします。
A 当社は、重要な経営課題の1つである株主還元にあたり、企業価値の持続的な向上による長期的に安定した利益還元を図る一方で、投資機会の可能性、財務状況、資本コストを踏まえた資本効率の向上、資金の最適な活用等を総合的に考慮して利益還元と内部留保のバランスを適切に判断することが必要であると考えています。
こうした認識のもと、株主の皆様に対する利益還元の充実を図るため、企業が株主資本に対して配当を支払う水準を示す指標であるDOE(株主資本配当率)を配当額の決定の方針に採用しております。

【株主還元基本方針】
株主の皆様に対する利益還元を重要な経営課題として、企業価値および株式価値の向上を図ることで株主還元を継続的かつ安定的に強化する。配当については、DOE(株主資本配当率)5.0%以上を目途に配当額を決定する。

【直近配当の内容】
剰余金の配当に関するお知らせ(2024年5月15日発表)
2024年3月期 年間配当金(期末)50.0円

 当社は「生命と健康を守る」企業として持続的な成長を図ってまいります。当社事業につきまして、引き続きのご理解とご支援をよろしくお願い申し上げます。

コーポレートガバナンス

当社では取締役会の意思決定機能、監督機能、監査等委員会の監査機能及び社内組織・業務分掌における牽制機能等を有効に発揮させることによって、経営の健全性、透明性の向上に関し、継続的に取り組む方針であり、複数の独立社外取締役を選任し、コーポレート・ガバナンスが有機的に運用される体制の強化を図っております。また、株主平等の原則の下、株主の権利を確保し、適切な権利行使に資するため適時的確な情報開示を行っております。 当社におけるコーポレートガバナンス・コードの各原則に対する取組みは、以下の通りです。

コーポレートガバナンス・コード
に関する取組み